出版都市だって、ほんとか?


ソウルから車で約1時間、出版都市Pajubookcity(坡州ブックシティ)が現れた。南北国境はすぐ近く。2001年韓国政府がサポートし、アジア出版文化情報センターを目指している。現在約250企業が215エーカー(875,000m2)に広がってオフィスを構える。

 

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〈Pajubookcity〉

 

こんな都市に住みこんで明日のデジタル出版を担う役割を思う存分やりなさい……なんてどっかの政府が言うわけもナシ。一抹の恨みを抱いて外を眺める。オレッチ自分の力を信じて一歩一歩進んでいくほかはなし。

 

Pajubookcityの建物はどれ一つとして同じデザインのものはありません。みんな個別の設計だ。中にある図書館をご覧あれ。高い天井、伸びきったこの本棚、でもサ、どうやって利用するんだよ……? すべからく理想が先行と見えませんかネ。

 

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〈天井まで伸びる本棚〉

 

2015 BOOKSORIというカンファレンスがここで行われた。SORIって音という意味、つまり“本の調べ”イベントでしょうかネ。世界各国から招かれたスピーカー。『ぼくらの時代の本』の韓国語版が出版されたこともあり、われらがCraig Modも招待されました。本の持つ余白について彼は語った。余白って……見えないところに努力しろってこと。デジタルにはこれがない。余裕がないと言った方が正しい。余白って余裕だものね。われらまだまだ余裕には程遠いかも……???国境の街で長い嘆息でしたァ。

 

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〈カンファレンス会場〉

 

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〈韓国版『ぼくらの時代の本』を持つCraig Mod氏〉