片岡義男、エルヴィス・プレスリーを大いに語る

 7月1日(金)より、映画『エルヴィス』が公開されています。
 それに因んで、片岡義男が書いたエルヴィス・プレスリー関連の作品をご紹介します。映画『エルヴィス』の鑑賞前でも鑑賞後でも、どうぞご一読ください!
 特に長編評論『エルヴィスから始まった』は、エルヴィス・プレスリーとロックの誕生、それを取り巻く1950~60年代のアメリカの社会とその精神を考察した作品として、今もその輝きは失われていません。現在はその全文を片岡義男.comで読むことができます。
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エルヴィス・プレスリーやロックが生まれた時代と、当時のアメリカ社会の背景を知るには、何はともあれこの一冊から。忌野清志郎はこの作品の第3章にある「いつラジオの音量をあげたか?」が印象に残っているとかつてある番組で話していました。

エッセイ

『彼は二十一歳、ヘア・クリームでなでつけたDAは栗色に輝いていた』

エルヴィスが亡くなった1977年の2年後に出版された写真集『Elvis ’56』。まだ何者でもなかったエルヴィスの、数多くの写真に片岡義男が感銘を受けて書いたものです。

『1957年のラブ・ミー・テンダー』

1957年、エルヴィス・プレスリー初の主演映画『Love Me Tender』が日本でも公開。当時、高校3年生だった片岡義男も夢中になってこの映画を観ていたといいます

『トゥナ・サンドイッチにコーヒー、そしてエルヴィスの歌』

ハワイ、ヒロのホテルにあったサンドイッチの店。陽気なDJの声に続いてラジオから流れてきたのは、エルヴィス・プレスリーの「ブルー・ハワイ」でした。

『ザ・ビートルズから届いた』

ビートルズの写真を見ながら、ふとエルヴィスが出て来る小説も魅力的ではないかと思い始めます。でも面白くするには絶対的な条件があるようです。

小説

『ラハイナまで来た理由』

最終章「姉とエルヴィス・プレスリーの会話」の中に、主人公の「僕」の姉が、エルヴィスから直接説聞いたというあるエピソードが語られます。

『カーニヴァルの女』

「エルヴィス・プレスリーの『ロンサム・カウボーイ』のドーナツ盤しか入っていない」という不思議なジュークボックスが登場します。

『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ』

「1963年」の章で、同期入社の男性と一緒にエルヴィス主演の映画『ブルー・ハワイ』を観にいったという会話が出てきます。

関連作品

「僕も彼らを書く」第25回『一九五六年のエルヴィスといったら』~第32回『エルヴィスとして生きるとは』

片岡義男『彼らを書く』の編集者・篠原恒木さんによる、『彼らを書く』のB面ともいうべきエッセイ。第25回~32回でエルヴィス・プレスリーの映像作品について取り上げています。

『ロックを再生する|第66回|そして二年の月日が流れ去り、』

『彼らを書く』では取り上げられなかったザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリーの映像作品を取り上げ、その見どころなどについて語るエッセイ。第66回からプレスリーの映画について取り上げています

「『彼らを書く』が、できるまで」

2020年4月に発売された片岡義男『彼らを書く』。その制作の舞台裏を本書の編集者である篠原恒木さんが綴ったものです。